物置きに住むということ・2nd season

チラシ裏を、ふたたび。

インド映画「RRR」について:追記(ネタバレあり)

こんばんは。アルディスです。

前回は表題の「RRR」について記事にしました。

いやー。自分の周りでは「RRR」の劇場公開、まだまだやってます。
息が長いですね。大当たりと言っていいと思います。

生活や仕事してて、よくこの映画のいろんなシーンが心に蘇ってきます。

 

前の記事で書ききれなかったことを書きます。

ここからネタバレです。注意。

 

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3時間に及ぶストーリーの最後、

スタッフロールが右端に流れて、踊りのシーン。

血まみれになって戦っていた英雄とヒロインがバックダンサーを従えて、

楽しげな音楽で踊る。

実在のインドの過去の独立運動の英雄たちをたたえて歌う。

 

そしてストーリー内で悲惨な亡くなり方をした英雄のお父様が、

さわやかな笑顔で出てくる。

皆が笑顔で祖国インドを称えて誇らしげに歌って踊り、

最後には監督まで参加して華やかに終わる。

すばらしいと思いました。

 

ふつう映画のスタッフロールは画面の真ん中に出てきて、もし何か映像があっても、

字の後ろ側か小さい画面で流れるだけ。

でもスタッフロールってあまり見てない。海外では見ないで帰る人が多いと聞く。

それをしっかり意識して、

スタッフロールより、最後まで客を楽しませるんだ!という強いこだわり。

これこそがこの作品の根底にある精神を象徴していると思う。

 

「何をもって作品の価値を引き上げるか」「この映画で何を表現したいか」

いろいろあると思うし表現は自由。

でもおカネがすごくかかる。それを回収して利益を出すというのが

商業映画の目的と言っていいと思う。

そういう意味では作り手の、「とにかく客を楽しませることに徹するべき」

というこだわりを、この映画から強く感じたのでありました。

 

いくら評論家の評価が高くても、読んで面白くない本は自分は嫌いです。

同じように映画もしっかり、料金を払って劇場まで足を運んでくれた客を

楽しませるものであってほしいと思います。

 

以上です。